結 言
私は今から5、6年程前の83才頃に暇に委せて回顧録でも書いてみようと考へ一応書いてはみたものの、内容は通り一編のものになってしまった。
それを読んだ孫娘が、もう少し詳細に書いてみてはどうかと云ってくれたが、而し今では残念乍らペンを握る力も失せてしまう89才の年令になってしまい、孫娘の勧めにも從うことが出来ず、残念乍らこれでペンを置くより仕方がない思っている。
平成18年7月
以上
マメコより
祖父からの最後の言葉は、当ブログをご愛読いただいた皆様方への謝辞という形でお願いしていたのですが、上記のようになってしまいました(笑)。
改めまして祖父フクヲに代わり全国の皆様に厚く御礼申し上げます。
1年間のご愛読本当にありがとうございました。
なお、祖父フクヲの近況についてはこちらのブログ(※注1)に時々登場しますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
何か大きな変化があった場合は、当ブログ(※注2)でも適宜ご報告いたします。
※注1:このブログは現在非公開です。申し訳ありません。
※注2:旧ブログのことです。
コメント
お疲れ様でした。楽しませていただき、マメコさんにもフクヲさんにもお礼申し上げます。
私が一番印象に残っている部分は、「2005/9/8 岩谷村春の思い出」です。とても美しい描写でした。また、満州時代の記述は、別の満州史の本を参照しながら読んでおりましたが、本の中にフクヲさんの体験を置くことでよく理解できることが多かったと思います。また、あとでじっくり読み直したいと思います。
☆なべさんへ
本当はなべさんを始め常連読者の皆様への謝辞としたかったのですが、あのような「結言」になってしまい申し訳ありません。
祖父にはブログをやっていることは伝えてありましたが、入居中のホームではインターネットが出来ないので、一度もブログを見たことがなく、それ以前にブログがどんなものかもわからないので仕方がなかったかもしれません。
私も「岩谷村・・・」の描写は好きで、機会があれば私のルーツとも言える当地を一度尋ねてみたいなあと思っています。
突然、読了のコメントを失礼します。
私は、北海道に御縁があり、知人が満州時代に少年義勇兵をしていて、その頃の思い出話を心躍らせて聞いたことがあるため、検索で偶然目にした一記事から、全てを拝見するに到りました。
人の一生はそれぞれですが、ドラマチックな人がいるな~、と感心して読ませていただきました。
「読み物」だとして、勝手に感想を述べさせていただきますと、
亡くされた最初の結婚相手、2人のお子さんについて、ほとんど触れられていなかったことが残念でした。後添いへの気遣いや、深い心の傷が影響しているのでしょうが、衝撃的な出来事だけに、強く印象に残りました。
フクヲさんは「私の責任」と書いておられましたが、出会い、御縁が少しでも違えば、異国の荒野で埋められることもなかったのか?と、人の世の無常を感じ涙が止まりませんでした。
この方々のご冥福を心より願って、書面をもって感想に代えさせていただきます。楽しい時間を、ありがとうございました。