人造石油

14. 転勤:朝鮮人造石油

朝鮮人造石油(1) ~朝鮮編1-1~

朝鮮人造石油へ転勤となる 私はこの名遙鉱業所には昭和16年10月から18年5月まで勤務していたことになるが、その項、第2次大戦に突入した日本は緒戦ではジャワ、スマトラの南方を戦略し、まづ喉から手の出る程、慾っしていた油田を確保した...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(5) ~満州編2-5~

渡満後初めての帰省 それから1週間後の或る日、私に対して篠原所長より10日間の帰郷許可が出た。 私は喜んで早速準備に取りかかり9月25日吉林出発、罹津経由で帰國の途についた。 大口前では満洲土産にするような物は何一つなく仕方なしに私は...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(3) ~満州編2-3~

鉄鉱石調査に出張 やがて春爛漫(ランマン)の5月も終り、6月中旬となった或る日、私は所長より、鉄鉱石の調査に出張するよう云われた。 私は命令であるから一応受諾したが、一寸面喰ったのである。 私は養成所では地質学の時間に鉱物サンプルに依...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(2) ~満州編2-2~

吉林人石大口前砿業所勤務となる その日の夕方は事務所の近くにある耺員寮へ落着き私達3人の歓迎会を開催してくれ、入寮耺員全員の招介があった。 砿業所耺員だけの(雇員以上)総数は私達3名を含めて26名で、その内訳は幌内18名、残り8名は眞谷...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(1) ~満州編2-1~

赴任先吉林に到着する 私達3人は話に聞いた匪賊に会うこともなく、やがて夕刻吉林駅に到着した。 列車が鮮満國境図們駅を出た途端、風景が一変した。 それは北鮮と違い広々とした平野と見渡す限り、畠と水田であった。 畠は満人が耕作する高粱と...
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