満州

18. 日本への引き揚げ

引き揚げ(2) ~満州編7-2~

満洲最終地コロ島に到着する 9月12日満洲引揚最終地コロ島に到着した。 駅に降り立って見ると、砂丘の広漠地に木造の小さな駅が1戸有るだけで、1方は海、1方は砂丘の地であった。 まづ駅前に集合した我々の目の前に現れたのは、7、8人のアメ...
18. 日本への引き揚げ

引き揚げ(1) ~満州編7-1~

日本引揚準備に入る その後私と古田氏は、何もすることがなく、只毎日、ブラブラとハルピン市内を見物して歩く日が続いていたが、やがて8月末となった項、ハルピン市の日本会より、引揚開始は9月初めになる見込みなので、その準備に入るよう通達があった...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(5) ~満州編2-5~

渡満後初めての帰省 それから1週間後の或る日、私に対して篠原所長より10日間の帰郷許可が出た。 私は喜んで早速準備に取りかかり9月25日吉林出発、罹津経由で帰國の途についた。 大口前では満洲土産にするような物は何一つなく仕方なしに私は...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(4) ~満州編2-4~

漢陽鎭に1時宿泊する 第2回目の出張から帰ってから私は又元通り炭調をを続けていたが、私の受持区域の炭調は一応終り、次に区域を変えて、大口前より10km程離れた漢陽鎭(※注1)という部落近くの炭調を行うことになった。 それで私達が炭調に出...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(3) ~満州編2-3~

鉄鉱石調査に出張 やがて春爛漫(ランマン)の5月も終り、6月中旬となった或る日、私は所長より、鉄鉱石の調査に出張するよう云われた。 私は命令であるから一応受諾したが、一寸面喰ったのである。 私は養成所では地質学の時間に鉱物サンプルに依...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(2) ~満州編2-2~

吉林人石大口前砿業所勤務となる その日の夕方は事務所の近くにある耺員寮へ落着き私達3人の歓迎会を開催してくれ、入寮耺員全員の招介があった。 砿業所耺員だけの(雇員以上)総数は私達3名を含めて26名で、その内訳は幌内18名、残り8名は眞谷...
13. 吉林人造石油準社員時代

吉林人造石油(1) ~満州編2-1~

赴任先吉林に到着する 私達3人は話に聞いた匪賊に会うこともなく、やがて夕刻吉林駅に到着した。 列車が鮮満國境図們駅を出た途端、風景が一変した。 それは北鮮と違い広々とした平野と見渡す限り、畠と水田であった。 畠は満人が耕作する高粱と...
12. 満州へ渡る

満州へ渡る ~満州編1~

幌内砿業所退耺し渡満する さてその項の世相は、満洲國が誕生し、日支事変は益々拡大し、遂いには第2次大戦にまで突入しようとする処まで来るようになっていた。 それと同時に不況による國内生活は窮屈となり自由を求めて新天地の満洲に対する渡満熱が...
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